令和5年度(2023年度)プライマリー・コース説明会
01:43~事業委託者挨拶:佐藤大輔(外務省総合外交政策局国際平和・安全保障協力室長)
05:16~プライマリー・コース概要説明:篠田英朗(HPC代表理事)
13:49~プライマリー・コースの魅力とキャリアについて:玉内みちる(HPC シニア・アドバイザー[キャリア構築支援])
22:01~令和3年度修了生:吉岡航希(Programme Policy Officer, WFP Tanzania)
30:22~令和4年度研修員:山田優志(WASH Officer, UNICEF Ethiopia)
45:38~質疑応答
・主な質問と回答
※お問い合わせの多い質問を「よくある質問」にまとめていますので合わせてご覧ください。
質問1
Referenceについて、推薦者のポジションは高ければ高いほど有利になるのでしょうか。現職についてから1年未満しか経過しておらず、上司に推薦者になってもらうことは難しいと感じています。また、自身の仕事ぶりは上司より同僚の方がよく知っていると感じているため、同僚に推薦者になってもらうことを検討しています。
回答:推薦者のポジションが高ければ高いほど有利になるということはありません。また、応募時の所属先の方々に限らず、以前の所属先の関係者にも推薦していただけます。
質問2
選考で見られているポイントや、こんな人に参加してほしい、逆にこういった人は受講は難しい(選考をパス出来ないだろう)と思われる点を教えて下さい。
回答:事業の継続性(人材育成・キャリア構築という長期的な目的)という観点から熱意のある方に参加をしていただきたいと思います。そのため、選考においては、本事業参加を通じたキャリア構築への熱意をどのように伝えるかということが重要なポイントとなります。
質問3
国連の採用がAIで様々な変化を迎えているという点について、具体的にどういうことが変化しているのか、ご教示いただけますと幸いです。
回答:国連機関もAIなどに関して対応を検討している過渡期にあたり、各機関の文化や業務内容の特性によって対応やテクノロジーの導入の度合いも異なるため、一概には描写できません。例として、シナリオベースの面接や面接の前にプレゼンテーションを導入する機関もあります。
質問4
応募にあたり推薦者が3人必要かと思いますが、推薦者はどのような対応が求められるのでしょうか。また、全員アカデミック分野からの方が良いなどあるのでしょうか。
回答:推薦者にはReference Check FormというA4の質問フォーム(電子ファイル)が送付されます。当フォームのチェック項目および自由記述欄にご記入いただき、ご返送いただきます。推薦者全員が同じ分野からの方々でも問題はありませんが、応募者のキャリア構築上の潜在的可能性をお伝えいただくにあたり、異なる視点から推薦していただくとより効果的ではあります。
質問5
UNVとし派遣されて初めてのキャリアで成果を挙げていかないといけない中で、どのような努力や心構えをもって仕事に取り組まれましたか?
回答:(吉岡さん・山田さん)仕事は自分で作るものであり、チームの中でどのように貢献できるかということを念頭に置き、チーム内で自分が貢献できることを見出し、取り組むという心構えで業務にあたっています。
質問6
玉内さんに質問です。HPCプログラムへの出願に関してというよりは、国連機関の選考自体に関してです。最近ではChatGPTなど生成AIが話題になっています。国連の選考においても、オンラインの筆記試験が課されると思いますが、一方で受験者が回答に際して生成AIを活用するという懸念もあると思います。そのような現状に対して国連機関の採用担当者の認識や対策などがあれば、ご教示いただきたいです。また、国連機関の実際の仕事において、生成AIはどのように活用しうるのかご知見を伺いたいです。よろしくお願いいたします。
回答:各国連機関によってAIに対する対策の検討の度合いは様々であり、一概には言えないところがあるため、就職を希望する機関についてご自身の専門分野やキャリアパスを考慮しながら、当該機関のAIなどに関する動向を調べていく必要があります。
質問7
UNVに直接応募するのとHPCに参加しUNVに参加するのでは後者の方が一般的にJPO試験に受かりやすいという認識は合っていますでしょうか?
回答:他のJPO応募者と比較し、統計を取っていないので、わかりません。
質問8
プライマリーコースの応募人数は毎年どのくらいでしょうか。
回答:例年約60名程度の応募があります。
質問9
平和構築・開発の後方支援業務(人事、財務、法務など)での派遣者はどれくらいいますか?
回答:毎年12~13名の研修員を採用する中で、後方支援専門の方は若干名採用しています。
質問10
応募条件に「実務経験3年以上」の記載がありますが、具体的にどのような業務であれば「3年以上」にカウント可能なのでしょうか?また、登壇者の皆さんは、計画的に実務経験を積まれたのでしょうか?
回答:基本的に自己申告制なので、関連分野におけるインターンシップやアルバイトという形態の実務経験でも経験年数にカウントしていただけます。
(吉岡さん)大まかなキャリア構築の計画はあり、そのうえで必要な経験を考慮し経験を積んできましたが、10年前に自分がWFPで勤務しているとは思いませんでした。
(山田さん)水というテーマを深く学ぶことと国際的に活動をすることを計画的に進めてきました。
質問11
恋愛や家族との両立はどの程度できるのでしょうか。
回答:修了生のキャリア構築支援をする中で、結婚、出産、ご家族の介護などのライフイベントを大変に重要に捉えており、支援ができるよう努めています。
質問12
通常のUNVでは随伴家族可である一方、HPC不可であると理解しております。小さな子供がいる女性にとってはその点非常にハードルが高いです。理由はなぜなのでしょうか、また、この点変更になる予定はないでしょうか。
回答:制度設計・予算上の理由でそのようになっております。本事業においては予算計上されておらず、事業費からの予算手当は行われませんが、過去に家族を同伴されて赴任された事例はありますので、詳しくはHPC事務局まで相談ください。
質問13
国内での医療従事者(コロナ対応含む)は平和構築に含まれますでしょうか?
回答:含まれます。
質問14
私自身は助産師なのですが、バックグラウンドが医療職の合格者はいらっしゃるのか教えて頂けるとありがたいです。
回答:(吉岡さん)います。例えば、私の同期には公衆衛生看護師がいて、UNFPAに派遣されました。
質問15
山田さんにご質問があります。太陽光導入プロジェクトでインパクトを測るペーパーを用意するよう指示されたとのことですが、そのペーパーを書くのに必要なスキルは、それまでの学業やお仕事の中で身につけていらしたのでしょうか?そうでなければ、そのペーパーの作成にどのように対処されたのでしょうか?
回答:(山田さん)特に意識せずに作成したことはあったのですが、仕事でしっかり取り組んだことはありませんでした。これでよいのかと思いつつも、ロジックを立てて上司と一緒に作り上げていきました。
質問16
派遣先は、国際機関の本部、国事務所、フィールド事務所、地域事務所のいずれも可能性があるのでしょうか?
回答:国連本部へのUNV派遣はありません。国事務所、地域事務所、フィールド事務所への派遣につきましては、各国連機関の当該年度の需要によって派遣可能な事務所が決まります。
質問17
多文化で働くのを考えて歯列矯正を検討中です。タイミングについて、東京都内の歯科医から、海外では治療費が4桁になる可能性がある、日本国内では3桁でおさまるので、国内での歯列矯正を勧める、とのことでした。4桁というのは一般的でしょうか?ご存知でしたらご教示ください。
回答:海外でも治療を受ける際は、場所によって費用が異なります。
(吉岡さん)国連ボランティアに付与される健康保険(CIGNA)は、歯科や眼科での治療にも適用されます。
質問18
キャリアチェンジに向けて大学院進学したため、以前の職種と大学院での研究内容が異なり、やりたいことと今までのスキルが完全には一貫しておりません。以前の職種を活かしつつ、まだ経験を構築中である分野ですが、自分の目指しているキャリアを記載しても問題ないでしょうか。UNのジョブベースの採用という形で、以前の職種経験に合った職種を将来のキャリアに記載をしないとなかなか厳しいでしょうか。
回答:本事業は人材育成とキャリア構築を目的としているため、是非ご自身の目指しているキャリアをご記載ください。その中で過去の経験を活かし将来の構想をお伝えいただくと説得力がありますが、個々人の経験とその詳細がご希望の職種と整合するかは状況次第でもあるため、
質問19
本事業をJPO を見据えて受ける場合、HPCは外務省から支援を得ている事業ということで、外務省的には本事業に参加した人を優先的にJPOに合格させるような傾向(極端な例でいうと、単にUNVに参加した人とHPCに参加した人の能力値が同じの場合はHPCの人を優先させるなどはあるのでしょうか)(もちろん最終的には個々人の実力でしょうが)
回答:ありません。
質問20
今年度の募集においては、9/4の申込締め切り後、(書類&面接)選考結果の提示はいつ頃を予定しているでしょうか?ご教示の程、よろしくお願いいたします。
回答:面接審査が10月初旬に実施され、その数日後に結果を通知します。
質問21
貴重なお話ありがとうございました。とても興味を持ちました。JOCVもキャリアの年数に換算できますでしょうか?
回答:経験年数としてカウントできます。
質問22
HPC合格者の中で、海外経験の有無や大学院を卒業していない方は何割ほどいるしょうか?また、合格者がいるとして、どのような点が考慮されて合格されたのでしょうか?例などがあればありがたいです。
回答:実際として海外経験のない方や大学院を卒業していない方はあまり採用していませんが、採用したケースもあります。海外経験や大学院卒業自体を重視するのではなく、キャリア構築における潜在的可能性の観点でその経験などがどう活きるかということに焦点を当てています。
(山田さん)私は日本の大学・大学院に行きました。