事業終了のお知らせ
外務省委託事業である『平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業』については,令和三年3月31日をもって,当団体との委託契約が終了します。これを受けて,令和三年度事業に関する情報は,外務省が新たな委託契約を締結するまでの期間は,同省ホームページ『平和構築』の『人材育成』の新着情報に掲載される予定です。
令和2年度(2020年度)事業活動レポートを公開しました
外務省委託「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」令和2年度(2020年度)事業活動レポートを公開いたしました。
以下のリンクよりダウンロードしてご覧ください。
令和2年度プライマリー・コース(国内研修)を実施しました
プライマリー・コース国内研修を1月20日から約5週間にわたって実施しました。外国人研修員は、計8名中7名が、実地参加のため本国でのPCR検査等の手続きを経て2週間前に日本に入国し、新型コロナウイルス感染拡大の水際対策にかかる自己検疫を行いました。残る1名は、訪日が困難となったため、全日程を本国からオンラインで参加しました。日本人研修員は、計10名中9名が実地で参加、残る1名が海外から全日程オンラインで参加しました。また、講師については33名中9名が実地で(そのうち3名は海外の本国または居住国から出国するための要件として2週間の自己検疫を済ませた上で来日)、残る24名にはオンラインでご貢献いただきました。コースの全日程を通じて、実地(対面での)参加とオンライン参加を恒常的に両立させた「ハイブリッド方式」で実施しました。
経験豊富な講師の下でグループワークなどを行い、オンライン参加の研修員も活発に参加して、大変有意義な研修となりました。また、研修会場では飛沫、エアロゾル、接触に対する最大限の感染予防・防止策を施しました。参加者からは、「フィールド経験のある講師の話は興味深く、他の参加者の意見からも学ぶ事ができ、自分のキャリアを考える貴重な機会であった」との声をいただきました。プライマリー・コースは2月23日に無事に終了し、外国人研修員は出国時のPCR検査でも全員の陰性が確認され、無事に帰国を果たしました。また、日本人研修員は、3月から順次、国際機関のフィールド事務所へUNVとして派遣される予定です。
令和2年度ミッドキャリア・コースを実施しました
1月5日から11日までの7日間、平和構築・開発に関連する諸分野で10年程度の実務経験を有する方々を対象に、ミッドキャリア・コースを実施しました。今年度は、実地とオンラインを組み合わせた「ハイブリッド形式」での実施となりました。研修会場では最大限の飛沫・エアロゾル・接触感染対策を施しました。経験豊富な講師の方々による大変有意義な研修となり、参加者からは、講師の体験談が非常に参考になり、リモート職場環境の中でのリーダーシップやコミュニケーションについて新しい学びを得ることができたという声をいただきました。
先端教育オンライン7月号に掲載されました
学校法人先端教育機構が発行している先端教育オンライン2020年7月号にHPC代表である篠田英朗のインタビュー記事「国連を始めとする国際機関で活躍、平和構築のプロフェッショナルを育成」がウェブ上に掲載されています。
こちらよりご覧いただけます。
なお、年末年始期間(2020/12/28〜2021/1/3)はすべての記事が無償公開となっております。
是非ご覧下さい。
令和2年度(2020年度)「JPO派遣候補者赴任前研修」を実施しました
2020年10月30日から11月2日までの4日間、令和2年度(2020年度)JPO(Junior Professional Officer)派遣候補者選考試験合格者を対象とした赴任前研修をオンラインにて実施しました。世界各地から候補者が参加される中、経験豊富な講師による大変有意義な研修となりました。
“国連平和維持活動とリーダーシップ”に関するウェビナーが開催されました
11月18日、外務省が主催するウェビナーが開催され、HPC代表の篠田英朗が司会を務め、HPCが運営支援を行いました。
本ウェビナーでは、40年近くにわたり国連の活動に従事され、国連活動支援担当事務次長(USG)、東ティモール担当国連事務総長特別代表(SRSG)兼国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)代表、国連スーダンミッション(UNMIS)副代表(DSRSG)兼国連スーダン事務所常駐調整官・人道調整官(RC/HC)、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)副代表(DSRSG)兼国連アフガニスタン事務所常駐調整官・人道調整官(RC/HC)、などを歴任されたアミーラ・ハク氏を講師に迎え、国連平和維持活動とリーダーシップについてご講演いただきました。冒頭に開会の挨拶を外務省総合外交政策局参事官の河邉賢裕氏から頂き、講演後は、内閣府国際平和協力本部事務局派遣担当参事官の甲木浩太郎氏からコメントを頂きました。その後の質疑応答では参加者との意見交換が行われました。
WFPの2020年度ノーベル平和賞受賞のお祝い掲載
今年度のノーベル平和賞が発表され、世界各地で食糧支援を行っている国連機関、WFP(国連世界食糧計画)が選ばれました。
大変おめでとうございます。
WFPには、当センターが外務省の委託を受けて実施している「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」のプライマリー・コースUNV海外派遣先として研修員が派遣されております。また現在、UNV海外派遣後の修了生がアフリカなどの地域で多数活動されています。
元WFPアジア地域局長を歴任された忍足謙朗氏には当センター事業評議員として、また、プライマリー・コース/ミッドキャリア・コースの研修講師としてご尽力いただいております。
当センターは研修員・修了生の皆さまの活動をこれからも応援して参ります。
※プライマリー・コース研修員;WFPへの海外派遣実績(直近過去5年間)
年度 | 派遣人数 | 派遣地域(国) |
平成30年度 | 2名(女性2) | アフリカ(ブルンジ)
中東(ヨルダン) |
平成28年度 | 3名(男性1、女性2) | アフリカ(ケニア・ジンバブエ)
アジア(ミャンマー) |
平成27年度 | 3名(男性2、女性1) | アフリカ(ルワンダ)
アジア(パキスタン・東ティモール) |
※WFPにて勤務するプライマリー・コース修了生(2020年10月時点)
年度 | 派遣人数 | 派遣地域(国) |
平成30年度 | 1名(女性1) | 中東(ヨルダン) |
平成28年度 | 2名(女性2) | 欧州(イタリア)
アフリカ(ルワンダ) |
平成26年度 | 1名(女性1) | アフリカ(ケニア) |
平成25年度 | 2名(男性1、女性1) | アフリカ(ウガンダ、イエメン) |
ミッドキャリア・コース 実施形態の見直しについて
COVID-19の影響を受けている世界情勢を鑑みて、HPCはミッドキャリア・コースの実施形態を見直すこととしました。
主なポイントは、次の通りです。
第一に、オンラインと実地研修の要素を混在させる「ハイブリッド形式」での実施を準備しています。日本を含む各国の海外渡航制限のため来日することが出来ない参加者を、オンラインにて受け入れるためです。
第二に、リモート職場環境の中でパフォーマンスを向上させていくためのコミュニケーション/リーダーシップに焦点をあてる内容を十分に盛り込んでいきます。国際機関での勤務においてリモート環境が常態化する中、そのことをふまえたコミュニケーション/リーダーシップの理解が強く求められるようになっているためです。
より具体的には、以下の措置をとることを予定しています。
- 入国制限措置等の理由により、日本への渡航に著しい困難があることが認められる参加者のオンラインでの参加を認めます。これについては日本を含めた各国の渡航制限措置の状況に左右されるため、参加者決定後に、2021年1月上旬の状況が見極められるようになった時点で、HPCと参加者の間で相談をして決定していきたいと考えています。
- 予定しているHPC講師陣(篠田英朗・上杉勇司・忍足謙朗・玉内みちる)に加えて、数名の講師が、研修会場に7日間常駐し、メンターとしての役割を果たします。これらの講師は、リモート職場環境でのCommunication/Leadershipの向上に関する研修内容を充実させる役割も果たします。(注*)他方、現役国際機関職員については、渡航に困難が予想されるため、相当数がオンラインでの貢献となる見込みです。ただし、効率良く多方面の上級職員の方にお話をしていただくとともに、オンライン参加の職員の方とも参加者がネットワーク形成を進められるような配慮をします。
- 日本との時差が大きい地域でオンライン参加する方がいらっしゃる場合には、たとえば各研修日の午前中にビデオ視聴に適した情報提供・質疑応答型の内容をそろえ、グループ作業は午後以降の時間帯にそろえる、などの配慮をします。カリキュラム時間設定を変更し、時差を考慮した時間帯への移行と休憩時間の設定をする可能性もあります。
(注*)次の3名の講師がメンターとして研修に貢献する予定です。
‣Neeru Gupta (Director Unnati Unlimited Pvt. Ltd. [Coaching & Business Consulting Firm], Coaching Panel Member at UNICEF)
‣Julia Sloan (Strategic Thinking Consultant, Principal of Sloan International Inc.)
‣Helen Krug von Nidda (Founder and Chief Executive Optimist, With Helen; Former HR Strategic Partner, UNFPA; Former Director of Talent Management International Rescue Committee, HR Officer UNICEF, and HR Officer at UN, DPKO)
令和2年度(2020年度)外務省委託「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」『ミッドキャリア・コース』説明会イベントを開催しました 【イベントの内容は動画にてご覧いただけます】
一般社団法人広島平和構築人材育成センター(HPC)は、令和2年度(2020年度)外務省委託「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」ミッドキャリア・コースの魅力をより多くの方々に知っていただくための説明会イベントを9月18日(金)に開催し、113名の方にご参加いただきました。
新型コロナウイルスの影響によりオンライン実施となった今回のイベントでは、冒頭でHPC代表理事の篠田英朗より、ミッドキャリア・コースの概要、ならびに現時点での今年度研修運営の見通しについて説明いたしました。続いて、2018年度研修参加者であり現在国連アフガニスタン支援ミッションに従事するリサ・リーフキ氏より、今日の新型コロナウイルス禍における国連の勤務環境と感染防止対策、そしてこのような状況下で要求されるコミュニケーションスキルなどについてお話しいただきました。
その後、当研修の講師であり、元国連世界食糧計画(WFP)にて人道・緊急支援の現場で指揮を執った忍足謙朗氏より、ミッドキャリア・コースの大きな2つのテーマであるコミュニケーションとリーダーシップの重要性、そしてそれらテーマを踏まえた当コースの研修内容についてご説明いただきました。最後に登壇した、同じく当研修講師でHPCシニア・アドバイザー(キャリア構築支援)の玉内みちるからは、大きな転換点を迎える社会において、今後も長期的なキャリアを構築するために必要となる能力や物事の捉え方、当コースがそれらの能力を習得するためにいかに有益であるかについて説明いたしました。
登壇者による発表の後には質疑応答が行われ、イベントの最後には篠田より、当研修の内容や講師については今後正式にアナウンスをしていくとお伝えして、会を締めくくりました。
イベントの動画はこちらのページにてご覧いただけます。